パリ五輪競泳最年長33歳・鈴木聡美、「自分超え」へターン改良着手 「変化を躊躇していたら先へ進めない。パリで進化を見せたい」
ミキハウスに所属するパリ五輪代表選手らの合同取材会が26日、東京都内であり、競泳女子100メートル平泳ぎと200メートル平泳ぎ代表の鈴木聡美(33)が「今までで一番良い調子で練習を積めている。パリ五輪で進化を見せられたら」と意気込みを語った。 「変化を取り入れることを躊躇していたら先へは進めない」。パリ五輪競泳代表最年長は、そう言葉に力を込めた。本番まで約1カ月に迫っているが、今週からターンする時の「壁蹴り」の改良に着手。泳ぎを見守る監督やコーチから「蹴りづらそうに見える」と助言を受けてのものだった。鈴木自身もしっくりきていなかったこともあり、チャレンジを決意したという。 ターンの際、「肩幅ぐらいのイメージまで広げた方が強く蹴れるのでは」と、今までそろえて蹴っていた両足を開くようにした。強く壁を蹴ることで初速を上げてタイム短縮につなげようという試みだが、「恐らく全スイマーが足をそろえて蹴っていると思う」。それでも「自分を超えるためにまずは試す。実際にタイムにも反映されている」と手応えを口にする。 今週末には五輪前の自身国内最後の大会となる相模原市での記録会に臨む。パリ本番で見据えるのはメダルはもちろん、自己記録の更新。鈴木は「自分を超えることを心にとどめていきたい」と誓った。
中日スポーツ