田畑氏「離党の考えない」 不適切な党員登録で近日中に会見、経緯説明
●「自民本部から期限指示ない」 自民党の田畑裕明衆院議員(富山1区)の事務所で不適切な党員登録があったとされる問題で、田畑氏は27日、富山新聞の取材に応じ、「離党の考えはない。しっかりと説明責任を果たし、皆さんに理解を得られるよう最大限の努力をしていく」と述べ、自主的に離党する考えはないとした。近日中に会見し、経緯を説明するとした。 ●本紙取材に この問題をめぐっては党県連内に離党は免れないとする声が噴出しており、田畑氏が自身の出処進退に関する考えを明らかにするのは初めて。 田畑氏は、党本部から説明責任を果たす期限について直接の指示はなかったとし「できる限り早くとは考えている。ただ、中途半端な説明では意味がないので、調査、準備している」とした。 党県連の橘慶一郎会長は23日にあった県連の会合で「臨時国会までに説明責任を果たすよう求めている」と話していた。 ●国対副委員長も続投 田畑氏は委員会の運営などで野党側との調整を担う国会対策副委員長に就いており、厚生労働委員会を担当する。28日に始まる臨時国会でも続投する見通しとなっている。 田畑氏の事務所では、党員約100人について支援者らの無断登録や、架空の氏名で登録した疑惑が浮上している。党費の支払いに企業献金を充て、政治資金収支報告書に記載しなかった疑いもある。無断で登録された支援者は、田畑氏から口裏合わせを打診されたとしている。