全豪OP連覇を狙う大坂なおみのネットを“破壊“した183キロサーブに海外メディアも驚嘆「サーブ爆弾」「力強いパワー」
テニスの全豪オープンの女子シングルス1回戦が豪州・メルボルンで行われ、大会連覇を狙う世界ランキング3位の大坂なおみ(22、日清食品)が、同59位マリエ・ブズコバ(21、チェコ)を6-2、6-4のストレートで下して、わずか80分の戦いで2回戦進出を決めた。第2セットでは、大坂が183キロの強烈なサーブでネットをコートに固定していたストラップを“破壊”するアクシデントがあり、そのパワーに海外メディアからも驚嘆の声があがった。 地元豪州のオンライン新聞「ザ・ニュー・デイリー紙」は、「全豪オープンの前年度王者の大坂が動きの鈍かった序盤のミスショットと、予測もつかなかったネットの結び目破壊のアクシデントを乗り越えてタイトル防衛への一歩を踏み出した」と伝えた。 「第2セット0-1からのサーブで、大坂はトレードマークとなるサーブ爆弾の1つをネットの結び目へ向けて放ち、ネットをコートに固定していた場所をプッツリと切った。大会スタッフがあわてて修復する間、短い中断を余儀なくされた」と、ネットのストラップ部分を破壊した衝撃シーンを紹介した。 大坂は苦笑いを浮かべて「ごめんなさい!」と謝罪。切れてしまったストラップの応急修理のため、試合は2、3分間、中断となった。 第2セットでは2-4と一時リードを許すが逆転。「大坂の残忍なグランドストロークが両選手に差をつけ、大坂の余裕のある初戦勝利へと導いた」と続けた。 豪州のオンラインサイト「ナイン」も「大坂が、非常に暑い中での1回戦勝利でネットを破壊」との見出しを取り、ネット破壊の威力に注目した。 記事は「試合は大坂のストレート勝ちだったが、第2セットの序盤で日本のスター選手(大坂)のパワーでネットが破壊される興味深い一面があった」と紹介した。 「大坂は、ファーストサーブのスピードを徐々に上げて、デュースの場面でネットにダメージを与え、緊急修復を余儀なくさせた」と続け、その大坂のサーブが時速183キロだったことも記した。この日、大坂のサーブの最速は189キロだった。