dotData、テキスト特徴量やデータ変換を強化した「dotData Insight 1.2」を発表
米dotDataは15日、データ分析プラットフォーム「dotData Insight 1.2」を発表した。 dotData Insight 1.2では、テキストデータからの特徴量抽出が可能となり、営業日報、顧客レビュー、コールセンター記録、人事インタビューといった多様なテキストデータを活用できるようになった。この機能により、企業が保有する重要なテキストデータから特徴量を抽出し、また数値やカテゴリ、時系列データと組み合わせて、より深いインサイトや関連性の発見が可能になる。 新たに搭載されたテーブル変換機能では、目的変数の生成やデータの前処理をdotData Insight内でシームレスに実行できる。MySQLやMicrosoft SQLなど、基本的なSQLを記述するだけで、リアルタイムクエリーと分散計算によるバッチクエリーが自動生成されるため、ユーザーは異なるワークロードを意識することなくデータ加工が可能。この柔軟性により、従来のデータ準備の負担が大幅に軽減される。 また、dotData Insight 1.2では、データのインポートや特徴量セグメントの探索、スコアカード算出など、主要な操作をサポートするAPIが正式に利用可能となった。この新機能により、GUIによる手動作業を排除し、定期的なインサイト分析やスコア算出のプロセスを自動化することで、データの変化に対する継続的なインサイトの発見を効率的に実施できる。 重み付きスコアカード機能を新たにサポートし、特徴量セグメントごとにユーザーの業務知識やビジネス背景を考慮したスコアの調整が可能になった。また、重みを自動で最適化する機能も追加されており、スコアカードの長所である解釈性の高さと、分析精度の向上を両立している。 今回のバージョンアップでは、KPIパネルの機能強化により、ビジネスKPIを柔軟かつ正確に算出できるようになった。また、プロジェクト単位でのユーザーロール機能が導入され、権限管理が強化されている。さらに、200万サンプルや2億レコードといった大規模データの処理をサポートするなど、性能面でも大幅な向上を実現した。
クラウド Watch,三柳 英樹