三觜喜一プロがスコアに苦しむゴルファーに提案「朝イチ練習でやるべきこと」
ゴルフシーズンを迎え、今年こそはスコアアップを目指したいと願うゴルファーも多いはずだ。そうした数多くのゴルファーの悩みに答え、絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。著書『ゴルフの思考法』の中でも「スコアは打つ前に9割決まる!」と豪語する、その理由とは? 今回は即実践できるラウンド術、なかでもティーショットのマネジメントについて話を聞いた。 (以下は『ゴルフの思考法』より抜粋)
朝イチスタート前練習で確認すべき〝今日〟のボール位置
アマチュアの方にとって朝イチのティショットは大仕事。朝イチでOBでも打とうものなら、その日一日が終わったくらいにショックを受ける人もいるようですが、当然ながらそこまでのことではありません。 前述したように、マネジメントした方向に打てれば林に入れてもミスではないし、反対の面に行ったら次の対策を講じればいいわけですから、結果はどうであれ大げさに考えないことです。 朝イチショットの前に、みなさんクラブハウスを出たら、ラウンド前の練習をすると思います。私は朝の練習をしないタイプですが、もし練習するとしてもドライバーしか持っていきません。 そこで、何を確認するか。それはどのボール位置に対しスイングすれば真っすぐ飛ぶのかです。 細かいことは考えずにドライバーを振って、真っすぐ飛ぶボールの位置を見つけるわけです。同じアドレスをしているつもりでもボールの位置は微妙に違います。仮にボール位置が一定だとしても、アドレスの姿勢や体の動き方は毎日変わっている。そのため、打球が右に出たり、左に出たりします。思ったより高く上がったり、低くしか飛ばない日もあるかもしれません。 アマチュアの方は、それがおかしいことだと思い、どこが悪いんだろうと〝犯人探し〟を始めます。すなわちスイングチェックを始めるわけですが、こうなったら、その日のゴルフは終わりです。スイングをチェックしても原因は見つからず、見つかったとしてもラウンド直前のコンディションや精神状態で修正できるはずがありません。これはプロでも同じこと。限られた時間と球数では出球が安定するボール位置を見つけるくらいしかできないのです。 だからこそ、朝の練習ですべきことは、今日の体の調子から真っすぐ飛ぶボール位置を確認すること。そこを把握したうえで、朝イチのショットに臨みましょう。