「新版画」の魅力を紹介する企画展/埼玉県
衰退しつつあった浮世絵を再び盛り上げようと、明治中期以降に作られるようになった「新版画」。 伝統技術と現代的な表現を併せ持った作品の数々を紹介する企画展がさいたま市で開かれています。 「新版画」は、浮世絵の制作を企画・販売する「版元」で、明治末期から昭和にかけて活躍した渡邊庄三郎によって、多くの作品が生み出されました。 原画を描く「絵師」と絵を木版に彫る「彫師」、紙に刷る「摺師」が分業で作り上げる点は浮世絵と同じです。 一方で、庄三郎は、より芸術性を高めるため、国内や海外の新進気鋭の画家たちを絵師として起用し、これまでにないモダンな木版画を世に送り出してきました。 「THE新版画版元・渡邊庄三郎の挑戦」は、来年の1月19日まで、うらわ美術館で開かれています。
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