夏休みの小学生への昼食提供に保護者8割「満足」 横浜市がアンケート
利用者は少ないけれど、サービスには満足─。横浜市が実施した夏休み中の小学生への昼食提供に関するアンケートで、こんな結果が浮かび上がった。子育て家庭の負担軽減に向けた預かり拠点の“給食”で、利用率は目標の半数に満たなかったものの、利用した保護者の満足度は8割に上った。市は来年度の継続実施に向けて、課題の検討を進めるという。 昼食提供は市内の放課後キッズクラブ(337カ所)、放課後児童クラブ(228カ所)でモデル実施した。希望者から1週間前までに注文を受け、委託業者が調理した弁当を1食400円で届ける仕組み。事前のニーズ調査では9割の保護者が利用を希望し、市は1日当たり約3万1千食の提供を見込んでいた。 市こども青少年局が13日の市会常任委員会で公表したアンケート結果によると、対象児童約4万7千人のうち利用したのは約1万6千人。平均提供食数は1日当たり6084食だった。 利用を見送った理由(複数選択可)は「子どもが食べたがらなかった」(38・2%)が最多で、「料金が高い」(31・1%)、「注文期限が短い」(30・7%)が続いた。 一方、利用した保護者のおよそ8割が「満足」「おおむね満足」と評価。削減できた時間は「30~45分」「15~30分」がそれぞれ3割で、市は「保護者の時間的、精神的なゆとりの創出に一定の効果があった」との見方を示した。 利用した児童へのアンケートでは87%が「満足」「まあまあ満足」と回答。ただ完食した児童は37・7%にとどまり、残した理由は「苦手なものがあった」(40%)が最多だった。 市は事業者の参入方法やメニューを検討するなど、来年度に向けて改善を図るとしている。
神奈川新聞社