米大統領選 大接戦なら大勢判明まで「数日から数週間」の可能性
【ワシントン=平田雄介】米大統領選は5日夕(日本時間6日朝)から各地で順次投票を締め切り、即日開票される。ただ、勝敗を左右する激戦州の一部で郵便投票や期日前投票の開票作業が始まるのは5日からで、大接戦の場合は再集計を行う規定もある。このため大勢判明まで「数日から、長い場合は数週間」かかる可能性も取り沙汰されている。 【表でみる】米大統領選でどちらかが敗北した後のシナリオは? 前回は新型コロナウイルス感染拡大の中で実施され、感染予防のために広がった郵便投票の数が過去最多となり、一部の激戦州で開票作業に時間がかかった。最後に残った東部ペンシルベニア州の結果について、米メディアが民主党のバイデン大統領の「当確」を伝えたのは投開票日から4日後だった。 今回、郵便投票の数は減少しており、結果判明まで前回ほどの時間はかからないとの見方もある。 ただ、激戦州の中で最も「大統領選挙人」が多く、全体の勝敗を決する可能性があるペンシルベニア州や西部アリゾナ州には、得票差が0・5ポイント以内の場合は再集計するとの規定がある。 このため、民主党候補のハリス副大統領と共和党候補のトランプ前大統領の大接戦となり、同州などで再集計が必要となった場合、結果判明が大幅に遅れる可能性も否定できない。 他方、開票作業が順調に進み、ハリス氏とトランプ氏のどちらか一方が相手に大差をつけて勝利を収める場合は、5日夜(日本時間6日朝)にも当落が判明する。過去の大統領選では投票日の夜から翌日の未明までに大勢が判明したケースが多い。