宮司愛海らフジテレビアナウンサー6人が初の短編小説集を執筆 料理をテーマにした物語
★西山喜久恵アナ「鯛の鯛」
「旅館の娘として育ったため、365日、朝から晩までいつも私の周りには“料理”があふれていました。小説を書く材料はたくさんあると思っていたのですが…。自分の伝えたい思いをうまく表現できず悩んでいるとき、編集部の方から『登場人物のセリフで表現してみては?』とアドバイスをいただき、そこから物語が動き出しました。幼き頃の記憶をベースにいろいろなシーンをつないだフィクション。主人公の旅館の娘と、彼女を取り巻く優しい登場人物とのかかわりなど、個々のキャラクターの魅力があふれています。バリバリの広島弁で会話が繰り広げられていますので、是非音声でも伝えられたらと思っています」
★宮司愛海アナ「もやもやのロールキャベツ」
「小説はじめ本を読むのが昔から好きで、『いずれは書く側にまわってみたいなあ』と思っていましたので、企画を聞いて『このタイミングしかない!』と、一念発起して参加を決意しました。アナウンサーが小説を書く、というなかなか無謀な挑戦にも怯まず、われこそはと手を挙げた勇気のある者たち6人が集いました。一冊通して読んでみるとどんな感情になるのか、是非体験してみてください。小説のテーマは“料理“。作る人、食べる人、立場は違っても生きていれば誰しもが関わっている“人類共通の話題“。どういった目線で“料理“というテーマに取り組むか迷いましたが、作中に出てくる“ロールキャベツ”は実際に私もよく作る料理で、数回作っていくうちに会得したコツや隠し味なども盛り込みました。もし今後ロールキャベツを作ってみようという方がいたら、レシピにも注目していただきたいです」
出版元の徳間書店文芸編集部の鶴田大悟氏は「全員が初めての小説執筆です。皆さんに『絶対大丈夫、書けます!」と言っておきながら、正直不安もありました。しかし、完成した作品は“冷静沈着なアナウンサーがゼロから書いたらこうなるのか!”という驚きと、日本語のプロだからこそ書けた、声に出しても美しい物語の連なりとなっていました」とコメント。6人が小説執筆に奮闘する姿は、フジアナ公式YouTube「フジアナch.」で配信される。