宮司愛海らフジテレビアナウンサー6人が初の短編小説集を執筆 料理をテーマにした物語
「“無理かも?“と思うチャレンジこそ“やってみる“のがモットー。小説を書くことは予想もしていなかったですが、大好きな“本”に関われるチャンスであればやらないわけにはいかないです。なんとか書き終えて、すがすがしいです。自分の中の『こうでなくっちゃ』という思い込みを手放すと、人生はもっと豊かに、もっと“今、この瞬間”が楽しくなるような気がします。『カレーリレー』を読んで、何か自分をしんどくさせている思い込みや縛りがほどけるといいなと思いますが、ただただ、楽しんでもらえたらうれしいです」
★島田彩夏アナ「母からの梅干し」
「食べることは生きること。それぞれの思いが込められた“食”のストーリーは書き手の人生観が垣間見られるテーマだと思います。一から物語を生み出すのは至難の業でした。完全に創造の物語ですが、作中の梅仕事は実体験から。幼い頃、祖父母の家に梅の木がありそこで梅もぎや乾燥、ヘタ取りなどをしていたことは懐かしく温かい思い出です。自分の居場所はどこにあるのか。誰しも、特に若かったり、気を張らなくてはならない環境にいたりすると時として見失うこともあります。だけど居場所はいつだって自分自身の中に見いだすことができる。そんなことを感じていただけたらうれしいです」
★谷岡慎一アナ「空色のペペロンチーノ」
「普段から本を読んでいるときに、作者がどうストーリーを考え、物語を構築していくのかに興味がありました。今回、自分で書いてみたら少しでも作者の気持ちがわかるかもしれない、またアナウンサーとして表現の幅が広がるかもしれないと思い、参加しました。テーマである“料理”の細かい描写や、主人公の心情の変化など短い話の中でどう描けば読者の方に伝わるのか試行錯誤しながら書き進めていきました。今回は自分でも作ることの多いパスタ料理『ペペロンチーノ』が題材。料理を通して人間関係を見る目が変わっていく主人公の様子を楽しんでいただければと思います」