「スーツにBDシャツでお洒落に見える!」は大間違い! “わかってる大人”はスーツに合わせません。
ボタンダウンシャツをやたらと見かける理由はあのキャンペーンの影響!?
「ボタンダウンシャツ」を仕事のワイシャツとしてヘビロテしている人は多いのでは? 衿をボタンで留められるようになったこのボタンダウンシャツ、以前から服好きの間では定番シャツとして浸透していましたが、これほど街で見かけるようになったのは、「クールビズ」の影響が少なくありません。 「そのビジカジは、大間違いです!」残念過ぎる、令和のビジネススタイルNG3選! 政府主導のもと、2005年に始まったクールビズのキモといえば、ネクタイを外すことでした。 そこで世のビジネスパーソンが直面した問題が、「ネクタイをしないと首元がだらしなく見える」ということ。 そのソリューションになったアイテムこそがボタンダウンシャツだったのです。 「衿のボタンがアクセントになることで、ノータイでも首元がサマになる」という理由から、さまざまなブランドがプッシュし、またたく間にボタンダウンシャツはビジネスシーンでも市民権を獲得しました。
ところが、ファッションの基本ルールからすれば、ボタンダウンシャツをスーツに合わせることについては疑問符がつくんです。 そもそもこのシャツは、ポロ競技の最中に、衿がヒラヒラするのが気になるということで、ボタンで留められるようにアメリカで開発されたもの。要するに、「スポーツ用のシャツ」であり、スーツに合わせるためのドレスシャツではないのです。 にもかかわらず、日本では、前述したクールビズの影響に加え、「アイビーブームの時からおなじみだから」、「学生の時の制服だったから」、「みんな仕事でも着ているから」といった理由から、ビジネススーツに合わせるようになったのだと考えられます。実際、テレビを見ていても、スーツにボタンダウンシャツを合わせている政治家やコメンテーターの姿を時々見かけますよね。 とはいえ、日本でスーツにボダンダウンシャツを合わせて着ていても、街中でジロジロ見られる、という心配はありません。が、ファッションにこだわりを持つ人の目には不自然に映る可能性は十分あります。 また、英国やイタリアなどヨーロッパへの出張の際にも、避けた方が無難でしょう。「なぜスポーツシャツをスーツに着ているのか」と思われる可能性はゼロではありません。 ちなみに衿先の丸いラウンドカラーやトレンドのスタンドカラーなんかも、ボタンダウン同様にカジュアルなデザインとされ、スーツには不向きです。