【現地で取材】賃金高で人気の豪“ワーホリ”いくら稼げる? 見えてきた実態とは… #みんなのギモン
「アルバイトを探しています」 「仕事や住む所も決まっていない」 「ホームレス状態です」
■“ワーホリ”でホームレス?
ワーホリに来て、ホームレスに?一体どういうことなのか?書き込みをもとにブリスベーンの中心部にある公園を訪ねると、公園の至る所にテントが。確認できただけでも20張り以上。ここで暮らす男性に話を聞いた。 ここで暮らす男性 「昨日の朝まで、若い日本人の女の子がいた。ここで3日間寝泊まりしていた」 「ワーホリで来た」と話す日本人女性が、前日までここで寝泊まりしていたというのだ。この公園で取材を続けていたところ、日本人男性と出会った。ワーホリで来ていたこの男性、一時期、ホームレスだったと話す。 あらんさん(25) 「車中泊とテント泊、全部で2か月ぐらい」 あらんさんは、もともと働いていた農園の仕事がなくなり、この公園や無料のキャンプ場で寝泊まりをしていたという。寝泊まりしていた車のトランクの中には、当時路上生活で使っていたカセットコンロや鍋などが入ったまま。「(車のシートに寝具を)こうやって敷いて、こうやって寝る」と話した。 フードデリバリーの仕事で食いつなぎ、3か月ほど前にようやく倉庫でフォークリフトを運転する仕事が見つかったという。今の時給は約3700円。 あらんさん(25) 「ワーホリの人が、今は日本だけじゃなくていろんな国から来ている。時期や場所間違えたら(仕事は)結構見つからない」 オーストラリアは、日本だけではなく多くの国から若者たちがワーホリに。そのため、仕事の奪い合いが起きているという。 今年1月から車の整備士として働く、笠崎伊吹さん(24)も仕事探しに苦労した一人だ。
笠崎伊吹さん(24) 「厳しかったです。英語が話せないので」 「レジュメ(履歴書)を持っていった」と話す笠崎さんが、仕事探しのために用意したのが自分の強みやスキルを書いた英語の履歴書だ。 高校の野球部でキャプテンをしていたことや生徒会長をしていたことなどが書かれていた。この履歴書で応募した会社の数は──。 笠崎伊吹さん(24) 「100は超えている」 ──100!?どれくらい返事があった? 笠崎伊吹さん(24) 「1件です。今働いている日本食レストラン」 その後、整備士の仕事も決まり、現在の月収は、手取りで合わせて40万円ほど。自らの経験から笠崎さんは、「(ワーホリ)全然甘くない。良いところばかり見て、来る人多いけど、簡単に仕事が見つかると思ったら全然甘いな」と口にした。 人気のワーホリ。確かに働くことができれば、日本よりも稼ぐことはできる。しかし、語学力はもちろん、なにかスキルもないと仕事に就くのが難しいという現状があった。 (5月3日放送「QUESTION!#みんなのギモン」より)
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