【現地で取材】賃金高で人気の豪“ワーホリ”いくら稼げる? 見えてきた実態とは… #みんなのギモン
■“ワーホリ”滞在の外国人ら40人で共同生活
ワーホリができるのは都市部だけではない。シドニーから西に約700キロ離れた町で出会ったのは、柴山七海さん(30)と寺井希さん(30)。同じくワーホリで滞在している外国人ら40人ほどと共同生活をしている。 ワーホリの目的は…。 寺井希さん(30) 「現地で生活して英語力を高めたかった」 日本ではメーカーで働いていたが、辞めてきたという。そんな2人が働いているのがオレンジ農園。 職員「フルーツの実を触って落とさないようにね」 寺井「これを切る必要は?」 職員「ないよ」 これから熟すオレンジが傷物にならないようにするため、新芽を切っていく。 寺井希さん(30) 「ファーム(で仕事を)始めて、7キロ痩せた。金を稼げるダイエット」 日差しが差し込む中、勤務時間は午前8時半から休憩を挟みつつ午後4時半までの8時間、ひたすら作業。 寺井希さん(30) 「オーストラリアでオレンジの木を切っているなんて。人生って面白いな」 午後4時半。この日の作業が終了。退勤はスマホで写真を送るだけ。そのスマホには…。
柴山七海さん(30) 「今週の分です。月曜日から水曜日までの分」 3日分の給料、日本円で約6万8000円と表示されていた。 ひと月の給料は手取りで約40万円に。ちなみに、日本のみかん農家でアルバイトをすると月20万円前後。同じような仕事でも2倍稼げる計算だ。
■ オーストラリアでの2人の暮らしは?
2人はどんな暮らしをしているのか──? 部屋を案内してもらった。2人が住む部屋は、約5畳の一部屋。二段ベッドが場所を占める。寺井さんは「本当に寝るだけの部屋」と話す。さらに、風呂やトイレ、キッチンはすべて共用だ。柴山さんは「毎日、自炊」という。 手取りで月40万円の給料をもらっているという2人だが、寺井さんは「(家賃は)1人640豪ドルで、部屋は1280豪ドル。日本円で約12万円」「外食高すぎて、ランチ1食2500円~3000円。夜にお肉を食べると5000円~7000円」「稼ぐ分が多くても使う分も多い。平均して全部多い」と話した。 オーストラリアも日本と同様、物価高の波が。日本にいた時に比べて稼ぎが増えても、支出も多いため、ぜいたくはできないという。 ワーキングホリデーに来ている日本人が情報交換をしているSNSには、こんな書き込みが。