イラン大統領選、改革派と保守派の決選投票に-投票率は過去最低
(ブルームバーグ): イラン大統領選挙は、1回目投票で過半数を得た候補者がおらず、改革派と反欧米保守強硬派の候補が7月5日の決選投票に進むことになった。投票率は過去最低だった。
最新の集計で、改革派で心臓外科医のペゼシュキアン元保健相(69)が首位となり、強硬派で核交渉の元責任者であるジャリリ最高安全保障委員会元事務局長(58)が2位に入った。国営テレビが29日、決選投票実施の発表を伝えた。
決選投票は7月5日に行われる予定で、同月4日午前まで候補者は選挙運動できるとイラン学生通信(ISNA)が伝えた。
国営テレビによれば、有権者6140万人のうち投票したのは2450万人。同国の大統領選で過去最低の投票率となった。
主要な選挙での投票率の過去最低更新は3回連続。最高指導者ハメネイ師率いる指導部に対する不満が前例のない水準にあることを示している。
2021年の大統領選の投票率は48.8%だった。今回の選挙はヘリコプター墜落事故でライシ大統領が5月に死亡したことに伴い実施された。
1回目の投票では元テヘラン市長のガリバフ国会議長が3位に入った。
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原題:Iran Presidential Vote Heads to Runoff After Record Low Turnout(抜粋)
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Arsalan Shahla