「外国人や若者が『歩行者が避けろ』という空気を出してくる」...批判殺到で事故急増中の「電動キックボード」の実態がヤバすぎる
電動キックボードよりもさらに危険な「モペッド」
電動キックボード以外にも、ペダル付き原動機付き自転車(通称「モペッド」)の事故や交通違反も増えてきている。 「モペッドとはペダルをこがずに運転できる電動自転車で、『フル電動自転車』として販売されています。見た目はほぼ自転車なのですが、道路交通法上は「原動機付自転車」(原付)に分類され、当然運転には免許が必要ですし、自賠責保険の加入も必須。電動アシスト自転車と同じ感覚で、ヘルメットを着用せず運転している人も増えてきており、電動キックボードと同様、警察は検挙に力を入れ始めています」(前出の全国紙社会部記者) 3月5日に閣議決定された道交法改正案では、モペッドについて、モーターを止めた状態で走行しても、原付バイクの運転に該当することを明確化した。改正案が成立した場合、公布から6ヵ月以内に施行される。 警察庁によると、モペッドの交違違反の摘発は2023年に345件にのぼり、前年から約3.6倍。人身事故も同2倍超の57件と急増している。 警視庁交通執行課は4月10日、東京都渋谷区でモペッドの交通違反の取り締まりを午後3時~4時半ごろに実施した。同課によると、1時間半ほどで5人が無免許運転やナンバープレートを付けていないなど6件の道交法違反で取り締まりを受けたという。 モペッドの危険性について、鈴木氏が解説する。 「モペッドは車種によって、車体が重く、時速30キロも出るので電動キックボードよりも衝突時の衝撃が大きい。原付扱いなので当然歩道の走行は禁止なのですが、自転車と同じ感覚で歩道を走るケースも増えています。電動キックボードと同様に対策が必須です」 後編『「電動キックボードはたった3ヵ月で廃車になることも」...未来が一向に見えない「日本の道路事情」』では、電動マイクロモビリティの将来などを解説する。
週刊現代(講談社)