<春に舞う・センバツ選手紹介>/1 大阪桐蔭 前田悠伍投手/履正社 福田幸之介投手 /大阪
第95回記念選抜高校野球大会は3月10日に組み合わせ抽選会があり、同18日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で始まる。府勢の大阪桐蔭(大東市)と履正社(豊中市)は、それぞれが課題と向き合い、冬の厳しい練習に取り組んできた。春の頂点へ、高く舞いあがろうと挑む選手たちの思いを聞いた。【戸田紗友莉、山口一朗】 ◆大阪桐蔭 ◇冬に磨いた制球力 前田悠伍投手(2年) 主戦、主将としてチームをまとめる大黒柱。最速148キロの速球と変化球を織り交ぜ、昨秋の公式戦12試合で7完投(3完封)、102奪三振を誇る。だが、「課題ばかりだった」と分析し、今冬は制球力を磨いた。 試合や練習では負けん気あふれる投球を見せるが、時間があるときには大好きな風呂で、何も考えずにリフレッシュするのが楽しみ。学校では仲のいいラグビー部の同級生と互いの競技や学校での出来事で盛り上がる。 ◆履正社 ◇不屈の精神、心がけ 福田幸之介投手(2年) 「皆が明るく雰囲気がいい」チームを引っ張るため、「不屈の精神」で、強気の投球を心がける。センバツでは左上手から140キロ台の速球を強く投げ込み、相手を抑え込む姿を家族に見せたい。 長所を生かすために、変化球の精度を高める練習に取り組む。将来は、同じ左腕の菊池雄星投手(ブルージェイズ)のようなプロ選手になることが夢だ。 野球以外の時間では、音楽を聴いたり、ストレッチをしたりして、リラックスする。