氷見(富山)のたまもの凝縮 復興へ商品化
能登半島地震からの復興に向け、富山県氷見市の物産・観光18事業者と北日本新聞社は、市内の特産品や体験商品を集めたギフト「氷見のたまもの」を開発した。11日、氷見市役所で菊地正寛市長に披露した。 富山もよう「氷見のたまもの」プロジェクトは、地震で大きな被害を受けた氷見の魅力発信や事業者の商品の販路拡大が狙い。中小企業庁の被災地支援事業の採択を受けた。 氷見いわしアヒージョや氷見カレーなど4~7品を詰め合わせたギフトボックス2種類(各3240円)と、氷見での体験が楽しめるギフトカード(1万1千円)を用意した。体験は、すしや氷見牛といったランチやサウナなど7種類から選べる。いずれも富山の自然や文化をデザインで表現した「富山もよう」が描かれた箱に入れて販売する。 事業者代表が市役所を訪れ、松木菓子舗代表の松木功太さん(41)は「多くの人に支えられた」と地震発生からを振り返り「協力して一つのものができるのはうれしい。いろいろな人に届けたい」と話した。民宿あおまさの辻井隆雄さん(38)、栄美子さん(35)夫妻は「かわいいパッケージとともに氷見の魅力を知ってもらい、氷見に関わる人が増えたらいい」と期待した。
市長も「むちゃくちゃ良いと思う。お土産で買っていこうかというふうになればいいですね」と話した。 13、14日に富山駅で販売イベントを行い、今後はイオンモール高岡の地場産業品店「T・OCUL(ティ・オークル)」やECサイトで販売を予定する。