日本のエンゼルグループがマカオ工場起工式開催…カジノ用プレイングカードやスマートテーブル製造
プレイングカード(トランプ)やゲーミングチップ、スマートゲーミングテーブルといったカジノ用品に強みを持つ日本のエンゼルグループ(本社:京都府)が9月12日、マカオ工場の起工式を開催した。 同社によれば、マカオ工場はコロアン島の聯生工業邨E1地段の2.2万平米の敷地に新設するもので、4階建て、延床面積2.6万平米。総工費は1億3千万米ドル(日本円換算:約183億円)。操業開始時期は2026年を予定しており、プレイングカード、スマートテーブル、その他カジノ用品を製造するとのこと。 同社は2026年にマカオで会社を設立し、これまで主にセールスとメンテナンスを手掛けてきた。現地に工場を持つことで、地産地消のスムーズなサプライチェーンを実現し、現地クライアントへのサービス向上及びマーケットシェア拡大につなげるとともに、地元の事業者・関係諸機関との関係強化に取り組み、マカオ政府が目標として掲げる多元的な経済発展にも寄与していきたいとした。
近年、同社ではAIやRFID技術を応用したスマートゲーミングテーブルの開発・研究に力を注ぎ、カジノ業界のデジタル化の支援、また安全性とセキュリティの向上につながるソリューションを提供しているという。 マカオは世界最大のカジノ売上を誇る地域として知られ、カジノを含むツーリズム関連産業が経済の屋台骨となる中、独自の技術とノウハウを持つ日本の製造業による工場新設は珍しいケースであり、現地での期待と注目も大きく、今回の起工式にもマカオの政府高官や有力者、メディア関係者らが多く出席した。