円が対ドルで1%上昇、日米金利差縮小期待や米関税懸念で151円半ば
(ブルームバーグ): 27日の外国為替市場で円相場は対ドルで1%上昇。米国のトランプ次期大統領による関税政策への警戒感に加え、12月の金融政策決定で日米の政策金利差が縮まる可能性が意識され、持ち高調整の円買いが進んでいる。
円は対ドルで前営業日比1%高の151円55銭まで上昇した。トランプ氏が中国やメキシコ、カナダに関税を課す方針を表明したことで世界経済への悪影響が懸念され、前日からリスク回避の円買いが継続している。
また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が26日に公表した11月会合の議事要旨を受けて、12月会合での利下げ織り込みが6割台に上昇。一方、日本銀行の12月の追加利上げの織り込みも6割台で推移しており、日米の金利差縮小観測が円買い・ドル売りを促している。
(c)2024 Bloomberg L.P.
Saburo Funabiki