『ダンガンロンパ』が発売された日。尖りまくったキャラたちがくり広げる命がけの学級裁判。口コミで大ヒットし、ファンに愛される人気シリーズに【今日は何の日?】
※本記事は、2023年11月25日にアップした記事を再編集したものです。 超高校級の才能を持つ少年少女たちのコロシアイ学園生活! 【記事の画像(8枚)を見る】 いまから14年前の2010年(平成22年)11月25日は、プレイステーション・ポータブル(PSP)用ソフト『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』が発売された日。 『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』はスパイク・チュンソフトから発売されたハイスピード推理アクション。内容は超高校級の能力を持つ15人の少年少女たちが閉鎖された空間からの脱出をかけて、“コロシアイ学園生活”を強いられるというもの。 2011年9月に“CEDEC 2011”で行われた“熱意を形にするプロジェクト~ダンガンロンパで目指したちょっとオンリーワンなゲーム”によると、初期の企画は『15少年少女殺戮期』(もしくは『ボクらの7日間生存戦争』)。シリアスな作風に見えますが、すでに『ダンガンロンパ』のコンセプトである“サイコポップ 学園推理ミステリー”といった要素は存在していたようです。 ただ、社内でのプレゼンでの評価がよくなかったため、アドベンチャーゲームの企画ではなく、新しく“ハイスピード推理アクション”というジャンルを考え出したことを明かしています。その後、2回目のプレゼンで現在の2.5Dのモーショングラフィックや、超高校級の仲間を多数決で処刑するシナリオといった骨組みが生まれたということです。 もともと大山のぶ代さんがキーキャラクターであるモノクマ役を担当しているなど、豪華声優陣による起用で注目を集めていた本作ですが、発売後の口コミによって大ヒットとなりました。 ヒットの要因はさまざまだと思いますが、やはり根っこのシナリオがおもしろいことが大きいのではないかと思います。学園から脱出するには“誰かほかの生徒を殺さなければならない”という条件を満たす必要があるのですが、死体がほかの生徒に見つかった場合、殺人を犯したクロ(犯人)を決める学級裁判が開かれるというルールがあるのです。 正しいクロを指摘した場合は殺人を犯したクロだけが“おしおき”となり、それ以外のメンバーは生活を続けることが可能。しかし、正しいクロを指摘できなかった場合は残りの生徒が全員“おしおき”され、クロだけがこの閉ざされた空間から開放されることに。 そのため、超有名声優が演じる魅力的なキャラクターたちでも容赦なく死んでいきます。アニメだと「この声優、やけに豪華だから今回の犯人なんじゃないか?」と想像できてしまうこともあるのですが、全キャストが豪華な本作ではその心配は皆無。大御所のキャラだろうが関係なく死にます。加害者や被害者がまったく予想できないので、推しのキャラクターがいなくなってしまうのではないかとドキドキしながらプレイした人は多いはず。 人を食ったような性格のモノクマをはじめ突拍子のないギャグなども多い作品ですが、命に対するリスペクトはしっかりあり、泣けるシーンや勇気づけられるシーンも多数。ゲームをプレイすれば『ダンガンロンパ』という作品と登場するキャラクターたちが愛される理由がきっとわかると思います。 ゲームのジャンルは前述の通り、アドベンチャーではなくアクション。“学級裁判”は“ノンストップ議論”という生徒たちの話し合いによって進んでいくことになります。 プレイヤーは会話の中で矛盾点を見つけて、“言弾(コトダマ)”と呼ばれる手がかり(=銃弾)を相手のセリフに撃ち込みます。また、言葉を組み合わせる“閃きアナグラム”や意見が対立する人間と1対1で議論する“マシンガントークバトル”が存在。 なお、各キャラクターと仲よくなることで便利なスキルを覚えることができ、このスキルをセットしておくことでゲームをクリアーしやすくなります。また、ゲーム自体も推理難易度とアクション難易度をそれぞれ3段階から選択可能で、“シンセツ”を選べばあまり詰まらずにストーリーに集中できます。アクションが苦手な人も手にとってみてほしいです。 2021年11月4日にはNintendo Switchでシリーズをセットにした『ダンガンロンパ トリロジーパック + ハッピーダンガンロンパS 超高校級の南国サイコロ合宿』が発売。ダウンロード版は単体でも発売されていますが、シリーズものなので『2』以降も続けてプレイするのがオススメ。新作ボードゲーム『ハッピーダンガンロンパS 超高校級の南国サイコロ合宿』もちょっとした空き時間にプレイするのにピッタリの作品になっていますので、ぜひセットで!