【ボクシング】優勝者は最大2億円、マッチルームのミドル級トーナメント全容発表、渡嘉敷勝男会長が日本側プロモーターに
英国興行大手マッチルーム社は、7月15日(月)大阪・大和アリーナにて日本初の主催興行『PRIZE FIGHTER』を行うと3日、発表した。国内外8選手による「ミドル級賞金トーナメント」は、優勝者が最大賞金130万ドル(約2億円)を受け取れることも明かされた。 また今回日本側のプロモーターとして、渡嘉敷勝男会長(渡嘉敷ジム)が担当になったことも明かされた。 【フォト】誰か2億円獲得なるか?8人のミドル級の猛者たち 賞金の内訳は、準々決勝では勝者が15万ドル、敗者が7万5千ドルとなる。 準決勝では勝者が25万ドル、敗者が12万5千ドル。 そして決勝の優勝者が60万ドル、準優勝者が25万ドルを受け取れる。 さらに“KO賞”も設置され、これは1回の大会で10万ドルが支給され、KOした者で分け合う(1人しかいなかった場合は総取り)。 よって優勝者が全3試合ともKOし、KO賞も総取りした場合は、計130万ドルが支払われることになる。 当初このトーナメントは今年3月31日に、亀田興毅氏がファウンダーを務める『3150FIGHT』(名古屋国際会議場)との共同開催で行われるはずだったが、直前となって中止に。 提携のスポーツマーケティング社『NSN』のクリスチャン・ジョベル社長室長によると「色々な理由があって契約が折り合わず、違う形での開催」となったと説明された。 しかし日本での興行にはJBCのプロモーターライセンスが必要となるため、日本側のプロモーターとして、元WBA世界ライトフライ級王者・渡嘉敷勝男氏が担当になったことも明かされた。 日本からは、本日会見に出席した前東洋太平洋王者・竹迫司登(ワールドスポーツ)と、日本ミドル級王者でWBOアジアパシフィック同級王者の国本陸(六島)、同級4位の可兒栄樹(T&T)が出場する。 竹迫は当初、5月11日のOPBF防衛戦(竹迫が判定負けで陥落)と被っており同トーナメントに出場出来なかったが、出場予定だったIBF同級12位アナウエル・ンガミセンゲ(フランス)が欠場し、その代打として参戦。6勝無敗のマーク・ディキンソン(英国)と対戦する。 また国本と可兒は準々決勝で対戦するが、両者は3月の『3150FIGHT』でタイトルマッチとして争い、国本がKO勝利で防衛成功。ダイレクトリマッチとなる。 今回はノンタイトル戦の扱いだが、ミドル級の契約として行うとタイトルマッチになる可能性が高く、この試合だけはキャッチウエイトで行う目算もあると言う。 なお準決勝は10月、決勝は25年2月が予定されている。場所は未定。 深町信治プロデューサーによると、マッチルームは今回の日本進出について「日本から世界に通じるボクサーを発掘したい、という思いがある。とくに井上尚弥選手の活躍もあり、軽量級が強くなっている。日本選手を海外にも連れてゆき成功させたい」と日本の有望株開拓の意図があると言う。 また「昔のK-1のようにならないか。ヘビー級で世界戦線から落ちた選手たちの敗者復活戦も良い。(1日に負けた)ワイルダーなど呼べたら凄い」など日本でのヘビー級戦線活性化の夢も語った。