「ステキな人と仕事がしたいし、いい人って言われたい」岡田将生が仕事上の“人間関係”に思うこと
高畑さんの自由なお芝居を見られるのが楽しかった
――実際に『1122』の撮影で、最初に台本を読んだ感じから変化していったシーンはありましたか? 本読みをやった後に、現場に入って、セットとか部屋の様子を見て、その中で撮影をすると、それでまた変わり、臨機応変にやっていると、役が少しずつ立体化されていく感覚がありました。初日の撮影で、一子ちゃんと二也は夫婦として7年目の空気がないといけないわけですけど、それまでに、本読みや食事会で実際にみんなで会う機会を重ねて、事前に関係性を作れていたからこそ、安心して現場に行けるということもありました。それと、高畑さんが自由にお芝居をされる方なので、毎日一緒に演じていて楽しかったです。今回の二也は、どちらかというと受けの印象があるので、一子ちゃんの言ったことにどう返すのが正解なのかを監督と探る時間は、すごくいい時間でした。 ――岡田さんも役によっては、受けの演技ではなく、自由にやるときもあるんですか? この前公開された『ゴールド・ボーイ』という映画は、基本的にめちゃめちゃ自由にやらせていただきました。でも、自由にやるためにはめちゃめちゃ準備もしないといけないですし、監督ともお話しないといけないですよね。色々やり方はあって。なので役によっても、現場のあり方によっても違ってくる。自由度のある現場もワクワクしますね。 岡田将生(おかだ・まさき) 1989年8月15日生まれ、東京都出身。2006年に俳優デビュー。近年の主な出演作として映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)、『1秒先の彼』(2023)、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021)、『ザ・トラベルナース』(2022)『ゆとりですがなにかインターナショナル』(2023)などがある。映画『ラストマイル』が8月23日公開予定。
西森路代