世界「最高の国」トップ10 2位の日本は起業家精神で高評価
本当にすばらしい国の条件とは、何だろうか。経済の急成長、生活水準の高さ、あるいは冒険心や創造性を刺激することだろうか? U.S. News & World Report誌が先ごろ公表した最新のレポートによると、89カ国を対象にした調査の結果、総合ランキングで「最高の国」となったのは、生活の質で最も高い評価を得たスイスだった。3年連続、7回目のトップとなる。 ペンシルベニア大学ウォートン校などの協力を得て2016年から発表されているこのランキングは、主に世界中のおよそ1万7000人が「生活の質」のほか「ビジネス環境」や「文化的影響力」など10のカテゴリーに属する合計73の項目について、各国を「どのように見ているか」を数値で評価したものだ。 89カ国を選出するために使用したベンチマークは、複数の調査結果から得たハードデータに基づいている。 つまりこのランキングの特徴は、独特の調査方法を取り入れていることだ。U.S. News & World Report誌はランキングを公表する目的について、各国の政策や政治、製品などが世界にどのように受け止められているかを数値で示すことは、一般の人々やビジネスリーダー、政府などがそれぞれの「時間とお金」をどこに投資するか決断するのに役立つと考えられるためだとしている。 ■総合&カテゴリー別ランキング 総合的にみた「最高の国」のリストに加え、上述のとおり、このレポートでは「冒険を楽しめる国」(1位はブラジル)など、その他のカテゴリーのランキングも作成している。 例えば、各国の成長には世界経済が突きつける課題に対応する準備ができているかどうかなど、さまざまな要因が影響を及ぼす。そのため、国が「成功」するには、回復力と推進力が必要になる。これらの力を基準にした「原動力がある国」の上位に入るのは、経済のダイナミクスと発展のスピードで高く評価されている国だ(1位はUAE:アラブ首長国連邦)。 以下、「最高の国」ランキングと、いくつかのカテゴリ―でトップ5に入った国々を紹介する。 ■世界の「最高の国」トップ10 1. スイス/2. 日本/3. 米国/4. カナダ/5. オーストラリア/6. スウェーデン/7. ドイツ/8. 英国/9. ニュージーランド/10. デンマーク