【有馬記念】ローシャムパーク田中博師「よりパフォーマンスを出せる可能性ある舞台」/一問一答
有馬記念(G1、芝2500メートル、22日=中山)の共同会見が19日、美浦トレセンで行われた。 メンバー唯一の木曜追いとなったBCターフ2着のローシャムパーク(牡5)を管理する田中博康調教師(39)が自身初のグランプリへ意気込みを語った。 一問一答は以下の通り。 -前走は米国遠征で2着 非常にいい経験になりましたし、海外遠征をした昨年の香港で結果を出せなかったので、勝てはしなかったですけど、僅差の2着でよかったと思うところと、また勝ちたいなというところです。 -帰国後の調整は 日本に帰国して競馬学校で検疫の後、3週間ほどノーザンファーム天栄の方に放牧に出ましたけど、当初プランとしてもコンディションが整っていれば有馬記念に行きたいということはアメリカに行く前からあったので状態を確認して、コンディションがいいという話はうかがっていました。直接自分が確認しに行ってもコンディションがよくて、体がどちらかというと寂しく見える子ですけど、それがふっくら見てとれて、海外から帰ってきたわりにはずいぶんといいな、というところでトレセンに入厩してきました。 -1週前追い切りにはマーカンド騎手が乗った 一番は騎手との呼吸を合わせることがすごく難しい馬なので、そこの確認ですね。有馬記念は特殊な2500メートルという舞台ですから、乗り難しさが顕著に表れる可能性があるので頭に入れてもらった上でウッドの正面から出して1周半確認してもらいました。ジョッキーもそれまでのレースを見ていて、とても難しい馬だなという感触がありましたし、そういったネガティブな部分を少しでも感じてもらうことと、もちろん取り除いて当日迎えられたな、ということを意識して乗ってもらいました。ジョッキー的には想像していたよりは乗りやすさがある部分と、やはりハミを取った時の口の強さ、気持ちの難しさも両方確認してもらえたので、ただ難しい馬だなという印象ではなくなったようなので、狙い通りの追い切りはできたと思います。 -最終追い切りを終えて 今週は乗り慣れた助手で追い切りをしたので、どちらかというと動きの確認。先週は正直動きとしては有馬記念を使う1週前としては物足りないなと思って1週間過ごしていたので、それをどれだけ動きの良さを引き出せるかなと思っていて、今日は若干時計が遅くなってしまいましたけど、折り合いの確認と動きの最後の確認に関しては向上が見られましたし、いい追い切りができたかなと思います。 -引き揚げの様子は そう変わりはないかなと。それほどオーバーワークにはなっていませんし、心身ともにちょうどいい負荷がかけられたと思います。 -中山で3勝 やはり中山でのパフォーマンスはいいなと自分でも思っていますし、合う舞台だなとは思っています。ただ、2500という距離に関しては乗り難しさが顕著に表れると思うので、そういった意味ではチャレンジというのはありますけど、距離適性としては乗り難しさを考えずに評価するとおそらく向くと思います。よりパフォーマンスを出せる可能性がある舞台だと思います。 -マーカンド騎手とは初コンビ かなり乗り難しいですしジョッキー泣かせな馬だとは感じています。日本に来て3年目で中山でも活躍されていますし、世界で戦ってきた名手ですから、新たな一面は前走で見せてくれたので、それを再度日本で見せてもらえたらなと思っています。 -ファンへ こういった暮れのグランプリ、素晴らしい舞台に管理馬を送り出せてとても幸せです。残り数日ありますので、トップコンディションに持っていけるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。