「日本企業は海外で稼いでいる」…絶対に知っておきたい、円安の今こそ「株式投資がアツい理由」
株価と為替の関係
エミン:日本株は為替が変動相場制に移行してからずっと上がっています。1980年代のバブルの時代には「プラザ合意」の影響もあって、株価が上がるのと同時に円高にもなった。実はその前の上昇局面でも株価上昇とともに円高が起きています。 日本の株高は通貨高と同時に起きているようにも見えるわけですが、本来株価と為替はあまり関係ない。むしろ、永濱さんがおっしゃったように企業業績に左右されます。 ただ通貨安が長期にわたって続くと、株高を生むことがあります。ある国の通貨が下がると、海外投資家にとってその国の株は割安になり、株式相場にとってはプラス。 トルコがいい例で、2020年のパンデミック以降、トルコリラが暴落し約5分の1になりましたが、その間にトルコ株のイスタンブール100指数は約10倍に上昇しています。株の値上がり幅は通貨の暴落幅の倍以上もあったのです。 トルコではリラの価値が暴落していますから、国民はパニックモード。リラを株に替えて運用しないとやっていけないのです。 日本でもこのまま円安が進めば、こういう動きが起きてくるでしょう。実際、新NISA開始で「インフレに負けないためには株式投資」というムードが高まっています。 『《日経平均株価はもうすぐ30万円》経済アナリストが解説する「日本の衝撃の未来」と「バブルのサイン」』へ続く
永濱 利廣、エミン・ユルマズ