日当不正受給の海保船艇71隻に 再発防止へ検討委を設置
佐世保海上保安部(長崎県)の巡視艇5隻の乗組員らが航海日当を不正受給していた問題で、海上保安庁は11日、全国で支給対象となる巡視船艇407隻を調べた結果、佐世保海保を含め71隻、計374人の不正を現時点で確認したと発表した。総額は約15万6千円。不正は複数の管区にわたっており、海保は再発防止策の検討委員会を設置する。 海保によると、日当は航海が短時間で終わると減額されるが、71隻の乗組員らは、時間や距離を実際より長く航海日誌に記載するなどして満額を受け取っていた。 今回調査したのは今年4~6月の支給分。今後は、過去3年分に範囲を広げて検証する。