家計がピンチ! 貯金がないのでNISAを売却したい。注意点はある?
新生活で、出費のかさむ季節です。NISA口座で資産を増やそうと張り切った途端に、「いきなり家計がピンチ!」という例も少なくありません。本記事では、売却時の注意点について考えます。
家計がピンチなのでNISAを売却したい
2024年は、新NISA制度元年。この機会にNISA制度を利用して、投資を始めた人も多いでしょう。つみたて枠を使った投資は初心者でも始めやすいので、「早速始めてみた」という話も耳にします。 しかし、このように世間の流行に乗り遅れまいとNISAを始めたものの、「毎月の収支バランスがうまくいっていない」「4月からの新生活で出費が増えたので家計がピンチ」などという理由で、NISAで購入した投資信託の売却を考えるケースがあります。 NISAは定期預金と違い、いつでも自由に売却できます。NISAの成長投資枠で購入した株式なども同様で、定期預金のように満期が決まっていて、その期日まで引き出せないという縛りはありません。 NISAで購入した投資信託を売却するときには、主な注意点が3つあります。 1. 投資信託の基準価額は約定日で決定される 2. 売却した後、受渡日までに時間がかかる 3. 商品によっては売却時に手数料がかかる場合がある 以下で、詳しく見ていきましょう。 <1. 投資信託の基準価額は約定日で決定される> インターネットで売却をする場合の実例から、順を追って解説します。口座を開設している会社によって異なりますが、大まかな手続きは図表1のとおりです。 (1) 投資している商品のなかから、該当商品を選択し「売却」にチェックします。 (2) 図表1のような情報が表示されます。
投資信託を売却するときの値段は、日々変化します。買ったときの値段より上がっていれば利益が確定されます。本来であればこの利益にかかる税金が、NISA口座の場合は非課税です。もし下がっていて損失が出る場合でも、損を覚悟で売却することになります。投資全般にいえることですが、この点は注意です。 (3) 図表1のような表示の下に、売却方法の入力画面が出てきます。