銀行の金利が「20倍」に!? 口座の「500万円」はどうなる?「0.001%」の場合と利息を比較
口座に500万円預けた場合の利息を比較
ここからは、口座に500万円を預けた際の利息を比較してみます。改正前の普通預金金利0.001%と改正後の0.2%の金利で比較してみましょう。 まずは、改正前の金利です。500万円を金利0.001%で預けた場合、1年間での利息は500万円×0.001%で50円です。一方の、改正後の金利0.2%の場合ですと、500万円×0.2%で利息は1万円まで上がります。 このように、日銀のマイナス金利の解除とそれに伴う民間金融機関の金利改正は、預金者にとっては利息収入の増加を意味することがわかります。
金利上昇による市場への影響は?
金利が上がることで、銀行に資金を預けた際に受け取れる利息は増えます。このようなメリットがある一方で、金利上昇による住宅ローンの返済負担が増加してしまうリスクには注意が必要です。 銀行が金利を上げるということは、住宅ローンの貸出金利も上がりやすくなります。そのため、変動金利で住宅ローンを組んでいる人は、変動金利が上昇してしまうと毎月の返済負担が増えてしまい、家計が圧迫されてしまう可能性がでてくるでしょう。 これから住宅ローンを組む人についても、いままでよりも高い金利で契約する必要がでてくるかもしれません。
銀行預金以外の金融商品の活用も検討しよう!
三菱UFJ銀行が預金金利を0.001%から0.02%と20倍に引き上げると発表しました。円普通預金金利は0.001%から0.02%に、円定期預金金利10年物は0.20%から0.30%になります。 金利が上がることで利息を多く受け取れるようになる反面、住宅ローンの貸出金利も上がりやすくなるため、変動金利で住宅ローンを組んでいる人や、これから住宅ローンを組む人は注意が必要です。 また、金利は引き上げられましたが、それ以上に日本のインフレ率は上昇してしまうと、実質的に円の価値は目減りしてしまいます。そのため、預金以外にも株式や投資信託、保険商品などの金融商品を活用してインフレ対策を講じることが大事です。 もし、自身でどのような金融商品を活用すればよいかわからない場合は、お金の専門家であるFPに相談することも選択肢の1つです。 出典 株式会社三菱UFJ銀行 円普通預金金利および円定期預金金利の改定について 日本銀行 金融政策の枠組みの見直しについて 執筆者:辻本剛士 CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士、宅地建物取引士、証券外務員2種
ファイナンシャルフィールド編集部