【業界人図鑑 vol.2】インハウスアーティストの醍醐味、メイクアップ起点に幅広い世界へ ヘアメイクアップアーティスト 武田玲奈
武田:私自身はあまり戦略的に考えて動くタイプではないのですが、振り返ってみると定期的に新しい環境に自分を置いてきました。飽きっぽいといより、湧き上がる衝動にしたがって、新しい環境に挑戦してきたという感じでしょうか。振り返ってみて、また長くこの仕事に携わってきて思うのは、「美を通じて世界中のお客さまを幸せにする」という本質は、仮に仕事が変わっても、変わらず追求できるということ。私自身もインハウスのアーティストではありますが、ベースメイクのさらなる可能性を追求すべく、他の企業との開発・連携にも取り組んでいます。講師や後輩など若い人たちとも接していますが、新しいモノ・コトに対する柔軟性や感性、感度の高さは非常に高く、素晴らしいと常々感じています。一方でヘアメイクアップの世界は厳しい競争もあります。でも仮に仕事が変わっても、本当にやりたかったことを自分に問いかけ続ければ、社会の中で新しい場所が見つかる。仕事が変わっても、夢を追い続けてください。
PHOTO : KEI ONO