日本画家・石崎光瑤花鳥画展 京都文化博物館 京都市中京区
近代京都の日本画家・石崎光瑤の作品を集めた特別展が、京都市中京区の京都文化博物館で14日から始まりました。会場には、明治から昭和にかけて華麗な花鳥画を数多く描き、現在の京都市立芸術大学の教授も務めた石崎光瑤の代表作80点が並んでいます。なかでもインドの熱帯をテーマにした「燦雨」と題した作品は、スコールに驚くクジャクや群れを成すインコが描かれていますが、写実的に描かれた鳥たちと金や、原色の絵の具をふんだんに使った色彩の迫力に圧倒されます。また奥殿襖絵「雪嶺」は高野山金剛峯寺で最も格式の高い部屋のために光瑤が描いたもので、寺の外で公開されるのは今回が初めてとなります。ヒマラヤ山脈に咲くヒマラヤユキノシタの花と、空を行くサンコウチョウの姿から、凛とした空気の中にも華やかさが感じられる作品です。この特別展は、途中、展示替えを挟んで11月10日まで開かれています。