【中山金杯】トップハンデ・ホウオウビスケッツの扱いは? 見逃せない存在は他にも…/坂上明大の重賞血統査定
ホウオウビスケッツ
名種牡馬キングカメハメハの母であるマンファスを3代母に持ち、母ホウオウサブリナはマンファスの3×2を持つ野心的な配合馬。マインドユアビスケッツ産駒のスピード馬で、父譲りの先行力と母譲りの底力が競走馬としての強みとなっています。また、母母父にはディープインパクトを持ち、水準以上の瞬発力も兼備。苦手条件の少ないオールラウンダータイプで、トップハンデ59・5キロを背負うとはいえ大崩れは考えづらい実力馬です。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★★
ボーンディスウェイ
母ウィンドハックは06年伊1000ギニーを制したドイツ産馬。ハーツクライ産駒の本馬はLyphardの4×6などを持つ先行粘着型で、芝2000メートル前後ならコースを選ばず堅実な走りを披露してくれるでしょう。ただ、ハイペース適性は高くないだけに前半はせかしたくないタイプ。中山記念や七夕賞のような展開になると脚がたまりづらく、理想は昨年の中山金杯のようなスローペース戦です。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★
リカンカブール
母アンブラッセモワはZoffany×Pivotalのフランス産馬で、シルバーステート産駒の本馬は馬力強化型の芝中距離馬。中山芝2000メートルは得意条件のひとつで、昨年は好位差しの理想的な競馬運びで重賞初制覇を果たしました。ただ、今年は休み明けと斤量2キロ増。配合のスケール感を考慮しても、そう簡単に連覇を果たせるレースではないでしょう。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★
坂上 明大