特集「キャッチ」誰かと一緒に食事ができない「会食恐怖症」を知ってほしい 仕事や交友関係に影響も 給食で“心の傷” 福岡
全員同じ量の給食が配膳されたあとに、こどもたちが苦手なものを減らしたり、食べられる量を調整したりしていました。 すると、ある変化も起きていました。 ■子ども (Q.嫌いな食べ物は何?)「大根。頑張って食べる。」 給食のスープには、苦手な大根が入っていましたが、見事完食しました。
■子ども 「先生食べました。」 ■先生 「すごい。頑張ったね。」 量を調整することで、嫌いな食べ物も少しずつ食べるようになった子どもが増えたといいます。 ■土師保育所・西舞さん 「先生の声かけでも、声のトーンだったり表情だったり、『もう一口食べてみようか』じゃなくて、『食べられるだけでいいんだよ』というふうに、残してもいいんだという安心感があれば、もう一口頑張ってみようかなという気持ちになるので、楽しい雰囲気の中で食事ができることを一番心がけています。」 また、料理をする時間を取り入れるなどして、子どもたちに食事は楽しいものと感じてもらうよう取り組んでいます。 毎日の食事がつらい時間にならないために、完食ではなく、食べることの楽しさを知ってもらう動きが少しずつ広がり始めています。