京都・漢字ミュージアムで「今年の漢字」一堂に
毎年清水寺で発表される、1年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」。 これまでに選ばれた漢字を一堂に集めた企画展が、京都市東山区の漢字ミュージアムで始まりました。「今年の漢字」は、東山区に本部がある「日本漢字能力検定協会」が、その年の世相を表す漢字一字を公募し、最も応募数の多かった字が選ばれます。会場には、「今年の漢字」が始まった1995年から去年までの全ての漢字が展示されていて、巨大な和紙に書かれた迫力ある文字からは、日本の世相の移り変わりを感じることができます。なかでも、去年選ばれた「税」。増税に関する議論が活発だったことや、インボイス制度の導入など、税に関するさまざまな話題が続いたという理由で選ばれました。このほか、オリンピックが開催された年には、これまで4回「金」が選ばれていて、それぞれの字の異なる筆遣いを楽しめます。漢字ミュージアムの担当者は「その年に自分がどういうことをしていたのかを振り返りながらじっくりとご覧いただきたい」と話しています。企画展は、来年2月24日まで開かれていて、ことし12月22日からは2024年の「今年の漢字」も展示される予定です。