【パリ五輪2024】銅メダルを獲得!レスリング・須崎優衣の「強さの理由」“運を味方につける”ために心がけていること
熱い戦いが繰り広げられているフランス・パリで開催の「オリンピック」。32競技329種目、世界各国のアスリートがしのぎを削る。ウィメンズへルスが特に注目する選手にインタビュー。 【動画】レスリング・須崎優衣選手がQ&Aにチェレンジ!疲れを癒すとっておきの方法も教えてくれた 2020年の東京オリンピックでは、初出場で金メダル獲得という輝かしい成果を収めた。2度目となるパリオリンピックでは、銅メダルを獲得! 彼女の強さの秘訣と普段の顔に迫った。
強さの理由は“徹底的に不安と向き合う”こと
「長年レスリングをやっている選手はみんな耳の形が変わってしまうので“レスリング耳”って言うんですよ」激しい試合を勝ち抜いてきた証。 どんな時でもポジティブで前向きな彼女は、数々の正念場を乗り越えてきた。その分、重圧も大きかったと思うが、「プレッシャーはあまり感じないんです(笑)」と話す。 大舞台でも揺るがないメンタルを保ち続ける秘訣は、学生時代から変わらない。 「思い返してみてば、まだレスリングを始めて間もないころから、プレッシャーを感じることはなかったですね。オリンピックのような大きな大会でもワクワクするんです。不安になることもあるけど、ただ不安に対してどうしようって思わずに、『何が原因で不安なのか?』を一つ一つ細かく分析してノートに書きだすようにしています。例えば、上手く試合でタックルが決まらなかったときは、『足を踏み出すタイミングはどうだっただろう?』『手の位置はここでよかったんだろうか?』って原因を洗い出して、一個一個潰していく。どうしたら克服できるのかを考えます。ここが足りなかったから、もっとそれを練習しようって、頭と心の整理になるんです」 徹底的な問題分析と並々ならぬ努力で、一個一個着実に改善していったのだろう。 もちろん、日々の練習や気持ちの強さが勝利の土台だが、“運を味方にする力”もまた彼女の強さ。 「“1日3善”を心がけています。小さなことなんですけど、練習の時は相手がわかりやすいようにアドバイスしたり、バスで荷物をたくさん持ったおばあちゃんがいたら手伝ってあげるとか……。人から『ありがとう』って言ってもらえるような行動を一日最低3回はしたいなって思ってます」。