「駅の天井もいつ落ちてくるか…」 能登半島地震で大きな被害受けた「のと鉄道」 鉄道会社社員「もう僕ら生きてるだけで…」今、伝えたい思いとは…【藤田アナの鉄道NEWS】
日テレNEWS NNN
最大震度7を観測した能登半島地震で、 石川県の七尾市と穴水町を結ぶ第三セクター「のと鉄道」も今回の地震で大きな被害を受けました。 かつてCS日テレプラスの番組『鉄道発見伝 鉄兄ちゃん藤田大介アナが行く!』で「のと鉄道」に乗車した事がありました。その際、観光列車をはじめ自然豊かな能登の空気を存分に楽しませて下さった「のと鉄道旅行センター」所長の山崎研一さんに問い合わせをしたところ、今回、取材に答えてくださるとの連絡があり、当時の状況を電話でうかがいました。いま、鉄道会社社員が伝えたい思いとは…(取材:藤田大介/日本テレビアナウンス部) ※なお取材は、先方にとって安全が確保された場所で、電源やWi-Fi環境が整った場所で行いました。
■大きな被害を受けた穴水駅
ーー地震の瞬間、山崎さんは旅行のガイド中で、のと鉄道の穴水駅に、お客さんを連れていたところでした。 のと鉄道旅行センター 所長・山崎研一さん 「僕、その地震の瞬間に穴水駅にいたんですけど、あまりにも揺れがひどすぎて…つかまるところないから、動くホワイトボードにつかまってて、そこの角に何回も足をガンガンガンガンやられながら、なんとか何とか耐えてるときに、多分100キロぐらいある金庫が僕の後ろパターンと倒れたり、キャビネットが倒れてきたり、後ろで冷蔵庫が倒れたりっていう状況で『うわ、終わった』『屋根落ちてくるんじゃないかな、これ』と考えてしまうくらいの状況でした」 ーー怪我はありませんでしたか? 「ケガなどはなかったんですが、ただ夜とか、次の日の朝ホーム見たら、もう…隆起している、一部落ちてる、線路も切れてるし、これ駄目かもなっていう。穴水駅もだんだんだんだん崩れてきてるんですよ。 駅の天井もいつ落ちてくるか、入り口のところも、完全に、バタンっていくんじゃないかみたいな兆候も一部出てきてるんですよ。 今は直そうにも、何をやってもしょうがないよねという状況なんです」