「駅の天井もいつ落ちてくるか…」 能登半島地震で大きな被害受けた「のと鉄道」 鉄道会社社員「もう僕ら生きてるだけで…」今、伝えたい思いとは…【藤田アナの鉄道NEWS】
■道の駅、酷い現状
ーー被災から4日、社員たちが苦しんだのは、地震により傷んだ建物だけではありませんでした。 断水となった穴水町、 特に社員たちの頭を悩ませたのが駅に併設された公衆トイレの問題だったといいます。 「 うちが経営している道の駅も機能してない、駅もやってない。バスもやってないけどトイレだけ使おう、でもトイレって結局水流れないんですよね。だからもう便器から溢れ出たりとか…確かに我慢するなとは言えないんですけど、だから僕らもお腹痛くても絶対にしなかったんですよ。 山盛りになったトイレットペーパーや新聞入れられたり、食い散らかしたゴミとかトイレのところにぼんと捨てている人もいたし、床にされてたりとか…。本当に酷いなぁって」 「結局流すにしても、今新しい方法をやり始めたんですけど、川の水をくんできて、それで流すということをやり始めたんですよ。 それで少しでも人が使えるようになれば…っていう」
■家が倒壊した社員、輪島の現状
ーー駅で働く社員たちもまた被災者です。輪島に住む山崎さんの部下の男性に対してはどのような対応を。 「家まで帰れない社員は途中で車乗り捨てて歩いて帰ったんですよ。 そうしたら、自分のうちが潰れてるだけならいいんだけど、もう集落全部がもう倒壊してたっていう 。輪島の方ですね。町野ってところなんですけど」 「自分のうちも、もう崩れちゃって片付けたいんだけど、でも避難所にいる人たちの中で、比較的若くて男ってなれば、男手がないから、俺が今世話役やってるから、当分動けないんだよねって言っていたので、私は『もう会社出てこなくていいから、何かあったら俺が全部今責任とるから』って、だから他の子たちにも言ってるんですけど、今会社に出てきて、例えば途中で事故られても困るし」 「自分らの命を守らないと、だから待機してる部下たちにも『みんな出てるのに、私だけ行かなくていいんですか』って言うから、『いや、いいから。もし来る途中で事故にあったり、怪我をされたりとかした方が会社としても損失だし、いざなったときにみんなの命を守ることが出来ないから』『だから今は自宅に待機していた方がいいよ』っていう話をしました」