近藤麻理恵「片づけをあきらめた」発言の真相を激白「これが“ときめく”選択肢なんだと」
日本に比べて広い家が多く、掃除を外注している家庭も多いアメリカだが、片づけの悩みを抱えているのは同じだ。 「家が広いから余裕を持って収納できるというわけではなく、多くのモノで空間が埋まってしまっていました。大事なのは、自分にとって心地よいモノの適正量を知ること、必要なモノだけを選ぶスキルです」
“あきらめた”が独り歩き
2023年、インタビューで語った「3人目の子どもができて片づけをあきらめた」という発言が米紙『ワシントン・ポスト』などで報道され、世界中のメディアで話題となった。 「“あきらめた”という表現が独り歩きしてしまったのですが、正確に言うなら『片づけの優先順位を一時的に下げていた』ということです。3人目があまり寝ないタイプの子どもだったので、睡眠時間が取れなくなり、今まで普通にできていた片づけができなくなってしまったのです。部屋が散らかっていることが続き、片づけコンサルタントとしていいのだろうかという葛藤もありました。 でも、私がこれまでお伝えしていたメッセージは『ときめくものを選ぶ生き方をしよう』です。今の自分にとってときめく生き方は、部屋が散らかっていたとしても、子どもと一緒に過ごす時間を楽しむことでした。部屋を片づけることへの優先順位は下がったけれども、これがときめく選択肢なんだと前向きに納得でき、共感してくださる方も多かったです」 年齢を重ねるにつれて捨てられないモノが増え、「片づけといっても何から手をつけていいかわからない」という悩みを持つ人も多い。 「そもそも片づけは絶対にやらなければいけないことではありません。片づけをして、どういう暮らし、どういう生活をしていきたいのかイメージしていただいたうえで作業にとりかかっていただいたほうが、スムーズに進みやすいのです。片づけのゴールを設定する、その次にカテゴリーに分けることがとても大切です」 片づけるとなると散らかっているところ、気になっているところから始めたくなるが、挫折しないためには、やりやすいカテゴリーからスタートするのがおすすめだ。 「こんまりメソッドでは、お洋服、本、書類、小物、思い出の品という順番です。お洋服の片づけがおっくうだと思ったら、シャツだけ、スカートだけといったカテゴリーの中でも細分化していくと手がつけやすいと思います」 「思い出の品」は、片づけのなかでも一番ハードルが高いため最後にしたほうがいい。 「大切な思い出があるから捨てられないと悩む人も多いですが、捨てるものにフォーカスするのではなく、残すものにフォーカスすることが大事。捨てなければと考えなくていいんです。どうしても捨てられない、減らせないことにモヤモヤを感じるのであれば、自分が好きなものを素敵な状態で残すことを目的にして、収納にこだわることをおすすめします。 捨てられない写真を素敵なアルバムに入れていつでも見返せるような状態にしてみたり、思い出の品をお気に入りの空き箱に詰め替えてみたり。収納にこだわるだけでも片づけが前向きになっていきます」