放置証拠の廃棄防止を要望 滋賀、再審決定元受刑者側
滋賀県警の七つの警察署で捜査に関連して収集した物品が放置されていた問題を巡り、1984年に同県日野町で起きた強盗殺人事件で再審開始決定が出た元受刑者側の弁護団は26日、どの事件の証拠か特定せずに廃棄しないよう県警や大津地検に申し入れたと明らかにした。 県警によると、拳銃や違法薬物など約3800点が倉庫などで放置され、70年代~2010年代にあった強盗殺人・死体遺棄事件などの証拠品も含まれていた。 申し入れは23日付で、弁護団は日野町の事件の証拠が残されていないか、調査や確認をすることも求めた。 放置について、県警は公判が終了していることから捜査に影響はなかったとしている。