大阪・吉村知事が「緊急事態宣言」受け会見(全文1)外出自粛効果なしなら施設制限へ
過度の買いだめや買い占めは控えて
それから食料品、医薬品、日用品について。物資が不足しているわけではありません。物流が止まっているわけでもありませんので、これが出たからといって過度の買いだめとか買い占めというのは控えてもらいたいと思います。それから、これは事業者向けですけど、テレワークの活用など、可能な限り在宅で勤務が可能になるような措置を取ってもらいたいと思います。それから在宅勤務がそもそもできるという方は、できるだけ保育所の利用であったり、介護施設の利用を控えてもらえたらと思います。それから職場に出勤する場合は時差通勤、あるいは自転車通勤、満員電車は避けるということもお願いしたいと思います。 特にこの3つ目ですけれども、夜間の繁華街への外出というのは控えてもらいたいように強く要請をいたします。大阪においても、どうもそこでクラスターが発生して、見えにくいですけども多くの感染者がいるということが分かっていますので、夜の繁華街、夜の活動というか、そういったものは控えていただきたいと思います。換気の悪い密閉空間、そして多数が集まる密集場所、そして間近で会話の発生するいわゆる密接、この3つの密。これはもうずいぶんいわれていることですが、3つの密を避ける行動を取ってもらいたいと思います。 併せまして、この新型コロナウイルスの感染症に対する第2弾の補正予算についてのお知らせです。府民の皆さんの命を守るためにも、やはり医療体制を強化する必要があります。どういうふうにして強化していくかについては、これまで記者会見でも申し上げてきましたし、発表しているとおりですが、これを予算化していきます。
令和2年度2号補正予算で病床確保の予算を編成
まず第1弾として、すでに予算化しました74億円。これは先月の3月26日に予算化をいたしまして、補正予算を編成、専決処分して、病床について600床の確保の予算を立てて、そのめども付きました。今回、緊急事態宣言が出されて患者がいつ急拡大してもおかしくないということで、令和2年度の2号補正予算によってさらに病床の確保の予算を編成していきます。併せて、軽症者の受け入れのための宿泊施設についての予算立てもここで行います。ちなみに今回の予算について、これは緊急を要するということで、あす、知事に、私によって専決処分をするという予定です。 まず医療体制の整備として約40億円です。39.4億円。これは医療機関に対して稼働している病床、それからいわゆる休床病床をわれわれは使うと言っていますが、そのベッドを確保してもらう確保量を、2400床分の病床確保に対する経費を補助するということです。もう1つは、医療機関への衛生用品、医療用マスクとか防護服、そういったものを供給するための費用。これは64億円で、このいずれも、これまで説明している中で言うと、いわゆるフェーズ3に入った段階です。オーバーシュートが始まったという前提に立って、1日約1000人の方、陽性者が出るという想定でのシミュレーションにおける病床の確保ということについて、まず予算を確保します。