【多摩川ボート・GⅠウェイキーカップ】吉田拡郎がイン逃げ快勝!通算5度目のGⅠ制覇
ボートレース多摩川の開設70周年記念『GⅠウェイキーカップ』(V賞金1200万円)は5日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の吉田拡郎(42)=岡山=がイン逃げで快勝。前走のGⅡびわこ秩父宮妃記念杯からの特別競走連続Vを達成した。GⅠ制覇は昨年6月の蒲郡68周年記念以来5度目。2着に関浩哉、3着には池田浩二が入った。 ◇ 好機力の後押しを受けて完勝劇を演じ切った。力強い出足、軽快な回り足に加え、課題だった伸びも上向かせて52号機を仕上げた吉田は、2号艇の関がコンマ11とトップタイミングの仕掛けでプレッシャーをかけてきても先マイは譲らず。バックでは後続を一気に引き離して2マーク先制で勝負を決めた。 「めちゃくちゃうれしい。他の5人というより追い風で(ターンマークを)外さないように意識して回った。いいハンドルは入らなかったけど、このエンジンなら大丈夫だと思った」 追い風3メートルの難しいコンディションの中、苦手水面を克服してつかんだ多摩川初優勝だ。近況の調子の良さを証明するように、これで7月から5カ月連続でVをマークし、賞金ランクは5日現在で24位に浮上。下関チャレンジカップには出場できないが、今回の勝利により住之江グランプリシリーズ(12月17~22日)の出場は決定的となった。 「近況はすごくいい。グレードレースで連続Vなので。上半期は全く活躍できなかった。存在感を示してそれを払拭したい。モーターボートの魅力を伝えられるように、いいレースをしていきたいですね」 ここにきてリズムを急激に上げてきた吉田が、年末に向けてさらに勢いを増していく。(海老澤義勝)