放送作家・町田裕章氏、芸人バラエティと同じスタンスで臨む“坂道3番組” 他番組での抜てきにも尽力「適材適所に」
四半世紀を経て「岡村」「矢部」と書く喜び
――長いキャリアを振り返って、特に印象に残る演者さんを挙げるとすると、どなたになりますか? もうそれは無限にいるので(笑)、難しいですね。今、『週刊ナイナイミュージック』(フジテレビ)という番組でナインティナインさんと久々にやらせてもらっているんですけど、先ほども言いましたが僕は作家デビューが『ナイナイナ』という番組なので、四半世紀の時を経て今また「岡村」「矢部」と台本に書けるうれしさはあります。と同時に、フジテレビでナインティナインの番組ですからね、プレッシャーも感じてます。 ――『ナイナイナ』懐かしいですね。岡村さんが何年も放置した炊飯器を開けるやつ、腹抱えて笑いました(笑) よく覚えてますね(笑)くだらないですよね。今思えば、やっぱり『めちゃイケ(めちゃ×2イケてるッ!)』(フジテレビ)といかに被らないネタをやっていくかを考えていたんだと思います。僕は末端スタッフだったから想像ですけど(笑) ――『ぐるナイ』(日本テレビ)の作家の堀江利幸さんも、『めちゃイケ』を意識していたと言っていました。坂道グループ以外で、最近印象に残る演者さんはいらっしゃいますか? 僕は、嵐さんにしろ草なぎ剛さんにしろ、担当した演者さんのファンになってしまうのですが、そういう意味で最近一番の推しは岸優太さんです。『VS魂』(フジテレビ)という番組で仕事させてもらったんですけど、もちろん名前は知ってましたが人間性やキャラクターまでは分かっていなくて。番組を通じて彼の人柄やひた向きさを見て、どんどん好きになっていきました。 僕らスタッフは、ある程度こうなったらいいなという想定で収録に臨むんですけど、岸くんは常にこちらの想定以上の展開を巻き起こしてくれるんです。彼にパスを回せば必ず何かしら起こしてくれる、まさに撮れ高ファンタジスタです(笑)。今やNumber_iは世界に羽ばたくアーティストですが、またいつかバラエティでの岸くんも見てみたいですね。