【12月2日】後期高齢者医療も紙の保険証が廃止。その後の受診はどうなる?
マイナ保険証と後期高齢者医療保険にまつわるニュース
マイナ保険証と、後期高齢者医療保険にまつわるニュースについて、それぞれ確認しましょう。 ●マイナ保険証の利用率 マイナ保険証の利用率は10%を下回り、まだ普及したとはいえない状況です。 マイナ保険証の利用促進に向けて、ポスターや広告を活用した周知活動を実施していますが、まだまだ紙の保険証を利用している人が9割いる実態となっています。 紙の保険証が廃止される12月に向けて、今後マイナ保険証の利用率が上昇するのか注目が集まります。 次に、後期高齢者医療保険にまつわるニュースについて確認しましょう。 ●後期高齢者医療保険の保険料はいくら? 後期高齢者医療保険料は、各都道府県で異なります。 2024年度の保険料は、全国平均で7082円でした。 後期高齢者医療保険料は、75歳以上の高齢者が均等に負担する「均等割」と、所得に応じた保険料を負担する「所得割」に分かれます。 保険料率は、2年ごとに改定される見通しで、2025年度の保険料は全国平均は7192円となる見通しです。 では、後期高齢者医療保険にまつわる最近の改正やニュースについて確認しましょう。 ●後期高齢者医療保険にまつわるニュース 後期高齢者医療保険にまつわるニュースは、4月から実施された保険料の改正です。 後期高齢者医療保険料を、子育て世帯の出産一時金の財源に回す目的で改正されました。 2024年度の改正で、約3割の後期高齢者の負担が増えました。 2025年度は、年金年収153万円以上の後期高齢者の保険料が負担増となる見通しです。 年金収入が153万円以上の後期高齢者は、全体の約4割となっています。 財務省が公表した「令和5年度の国民負担率」をみると、所得に対する社会保険の負担率は18.6%でした。 過去の負担率と比較すると、徐々に負担率が増加しています。 今後、後期高齢者医療保険料の負担が増すのか、引き続き注目が集まります。