「私は古い考えの持ち主だが...」 米スター俳優(45)、ストレートの俳優がゲイ役を演じることへの批判について本音を語る
昨今 ハリウッドを中心に繰り広げられている、クィア役は当事者の俳優が演じるべきか否かという議論。先日、俳優のジェレミー・ストロング(45歳)は、ストレートの俳優がゲイのキャラクターを演じることを批判するのは「正当だ」と語りつつ、“俳優という仕事”についても自論を展開した。 【写真】「セクシュアリティについては今後一切話さない」 ビリー・アイリッシュ、背中一面に入れた「巨大なタトゥー」 ドラマ『メディア王 ~華麗なる一族~』や映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などに出演してきた、ジェレミー・ストロング。2025年1月17日に日本で公開される伝記映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』では、ドナルド・トランプのメンターでもある弁護士で、ゲイであることを隠すロイ・コーン役を演じ、話題に。 しかしここ数年ハリウッドでは、クィアであることを公表している俳優が、クィア役を演じる機会や称賛を受けるのは稀であるにもかかわらず、ストレートの俳優がその役を演じて高い評価を受けていることについて、激しい議論が続いている。 先日『Los Angeles Times』紙のインタビューに応じたジェレミーは、ストレートの俳優がゲイのキャラクターを演じることを批判するのは「正当だ」と語りつつ、“俳優という仕事”についても自身の考えを明かした。 「私は古い考えを持っていて、基本的には個人の芸術性の問題だと思っています。 歴代の偉大なアーティストたちは、自分が生まれ持った個性とは違う姿を見せてきました。それが俳優の仕事であり、ある意味、俳優に任されているのは、必ずしも自分の生まれ育った状況と同じではないものを表現することなのです」 「(ゲイの役をゲイの俳優が演じることが)必ずしも必要だとは思いませんが、もっと重視されるようになればいいと思います」 これまでゲイ役を演じたストレートの俳優たちも、ジェレミーと同様にさまざまな意見を発信している。
スタンリー・トゥッチ
『プラダを着た悪魔』や『スーパーノヴァ』でゲイ役を演じたスタンリー・トゥッチは、BBCラジオ4の番組『Desert Island Discs』に出演し、俳優がさまざまなセクシャリティを演じることは「いいと思う」と語った。 「ゲイの男性から『プラダを着た悪魔』や『スーパーノヴァ』での私の役について、『正しい演じ方をしてくれた』と言ってもらえるのはとても光栄なことです。なぜなら多くの場合は、正しく描かれていないから」 「俳優は演じることが仕事です。私は俳優として、さまざまな人間を演じるべきだと思っています」