DX推進へ人材受け入れ 専門性生かし課題解決 沖永良部島和泊町
鹿児島県沖永良部島の和泊町は8日、デジタル技術を活用して業務や住民生活をより良く変革するDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向け、西日本電信電話(通称・NTT西日本)鹿児島支店から専門人材の派遣を受け入れた。この日は同社関係者5人が前登志朗町長らと面談。鹿児島支店の山本環ビジネス営業部長は「職員と同じ目線で抱えている課題を聴き取り、解決方法を考えていきたい」と話した。 国の特別交付税措置によるデジタル人材の確保、育成推進の一環。同日から2週間、同社スタッフが交代で町役場に常駐し、各課・局の現状を調査。以降、2024年度末までに、課題解決に向けた適切なシステム支援の導入や提言を行うほか、研修などを通じて職員の知識や技術の向上を図る。このほか、今年度末で計画期間が終了する「第2期わどまり未来予想図プロジェクト」(和泊町まち・ひと・しごと創生総合戦略)の次期計画策定を支援する。 前町長は「職員の業務は多岐にわたっている。精査しながら、DXで任せられるところは任せ、人間が取り組むべきところはぬくもりを持ってしっかりと取り組み、町民に接していきたい。皆さんの知見を借り、スピーディーにやっていきたい」と言葉を掛けた。