うまく「緊張」と付き合う方法とは? 一流芸人や人気講師の対処法を伝授
緊張をほぐすには○○の緊張をほぐす。
いくつになっても緊張は避けて通れませんが、事前や日ごろの振る舞いによって、緊張の度合いを下げることはできます。 例えば、くりぃむしちゅーの上田晋也さんは、MCを務める番組で金メダリストと共演するとき、本番前やCM中に積極的に話しかけ、テレビに不慣れな相手の緊張をほぐしています。僕はいつも授業の冒頭で「好きな姿勢で聞いて。なんなら寝転んでもいいよ」と伝えています。 これは“相手の緊張をほぐして、自分の自由度を上げるテクニック”です。 ベストなパフォーマンスをするには、できるだけリラックスすることが必要ですが、相手側が身構えていると、こちらもリラックスできません。 なので一流芸人さんは、まず相手をリラックスさせることで、自分の自由度を上げ、パフォーマンスを発揮しやすくしているのです。 「有能に見られたい」という思いから、同僚や後輩に緊張感を与える人間になっていませんか? 周囲を緊張させる人は、自ら緊張する場面を増やしている人とも言えるのでお互い気をつけていきたいですよね。 ではまた来週、別のテーマでお逢いしましょう。 桝本 壮志/Soushi Masumoto 1975年広島県生まれ。放送作家として多数の番組を担当。タレント養成所・吉本総合芸能学院(NSC)講師。王者「令和ロマン」をはじめ、多くの教え子を2023年M-1決勝に輩出。
COMPOSITION=古澤誠一郎 TEXT=桝本壮志