共働きの息子夫婦のために58歳で退職を検討中。孫の面倒のために退職するのは間違っているでしょうか?
早期退職するデメリット
早期退職する際は、メリットだけでなくデメリットも考慮する必要があります。考えられるデメリットは以下の通りです。 ●収入がなくなる可能性がある ●再就職が難しくなる可能性がある ●年金が減る可能性がある 早期退職すると、これまであった毎月の定期収入がなくなるリスクもあります。もし仮に家族が退職後の自分を養ってくれるのであれば問題ありませんが、そうでなければ一時的には退職金で生活できたとしても、一定の収入がないと将来の老後生活が苦しくなってしまうでしょう。 会社の再就職支援サービスを利用しても必ず希望の仕事が見つかるとも限らないため、次の仕事がなかなか決まらないことも想定されます。また、会社員の場合は本来定年まで支払うはずだった厚生年金保険料納付がなくなり、将来受け取れる年金額が減ってしまう可能性もあるのです。
将来の自分の老後生活を考慮したうえで退職するか検討しよう
早期退職は退職金の増加や新しいキャリアスタートをきられるメリットはありますが、定期的な収入がなくなったり、将来もらえる年金が減ったりするリスクもあります。 もし仮に家族が自分の生活費を賄ってくれれば、早期退職をしても問題ないですが、それが難しい場合は、家族の事情に合わせて無理に早期退職する必要はないでしょう。まずは自分の将来のことを優先して考え、家族と相談しながら早期退職をするかどうかを検討してみてください。 出典 厚生労働省-令和3年雇用動向調査結果の概況- 図4-1 年齢階級別入職率・離職率(令和3年(2021)・男) 図4-2 年齢階級別入職率・離職率(令和3年(2021)・女)(13ページ) 表6 転職入職者が前職を辞めた理由別割合(17ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部