米消費者マインド指数、4月以来の高水準-景気と家計を楽観
(ブルームバーグ): 11月の米消費者センチメントは7カ月ぶりの高水準に達した。景気の先行きと家計に対する楽観が押し上げた。
期待指数は78.5に大きく上昇し、2021年半ば以来の水準。
調査は10月22日から11月4日にかけて実施。最終日の翌日に行われた5日の大統領選挙では、トランプ前大統領がホワイトハウス返り咲きを確実にした。
「誰が大統領選で勝利するかによって将来の経済が決まると、消費者の見方は一貫していた」とミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は指摘。「これから先は、次期政権の経済政策がインフレに与える影響が消費者マインドの最重要ポイントとなり、景気への信頼感を左右していく可能性が高い」と述べた。
シュー氏によれば、誰が当選するかとの意見で回答者は二分された。選挙結果を受けて見方を修正する回答者も出てくるだろうという。
家計の見通しを示す数字は3月以来の高水準。所得見通しの改善が一因となった。長期のビジネス環境に対する信頼感はほぼ4年ぶりの水準に上昇した。
シュー氏は物価高が引き続き消費者の不満を呼んでいるものの「労働市場への期待上昇とともに、景気の先行きに対する消費者の感触はますます上向きになっている」と述べた。
現況指数は64.4に小幅低下。耐久財購入環境に関する指数も小幅に下げた。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Consumer Sentiment Advances to Highest Level Since April(抜粋)
--取材協力:Chris Middleton.
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Reade Pickert