F1チャンピオン経験者のフェラーリ移籍はハミルトンが7例目。過去の“優勝請負人”たちのキャリアは明暗分かれる
F1界きっての名門チームであるフェラーリ。F1ドライバーであれば、誰もが一度は跳ね馬のマシンをドライブすることを夢見ると言っても過言ではない。 【ギャラリー】F1史上最も醜い、2014年のF1マシン全車 1950年から始まったF1世界選手権の歴史の中で、ドライバーズチャンピオンを獲得した後にフェラーリへと新たに加入し、シーズンを戦ったドライバーは6人。先日ルイス・ハミルトンが2025年からフェラーリに加入することが発表されたが、彼は7人目となる。今回はそんな“優勝請負人”として活躍を期待されたドライバーたちのフェラーリでのキャリアをフォトギャラリー形式で振り返っていく。
1.ジュゼッペ・ファリーナ
フェラーリ在籍年:1952年~1955年 フェラーリでの成績:ドライバーズタイトル0回、優勝1回 F1世界選手権の記念すべき第1戦目のウイナー、そして初代チャンピオンとして知られるファリーナ。彼はアルファロメオの撤退に伴い1952年にフェラーリに移籍。1952年、1953年はチームメイトのアルベルト・アスカリに及ばず、それぞれランキング2位、3位に終わった。その後はスポット参戦をするにとどまり、1955年をもってF1から引退した。
2.ファン-マヌエル・ファンジオ
フェラーリ在籍年:1956年 フェラーリでの成績:ドライバーズタイトル1回、優勝3回 1954年、1955年とメルセデスで2年連続チャンピオンを獲得していたファンジオは、メルセデスの撤退により翌1956年にフェラーリに移籍した。ランチア・フェラーリD50をドライブしたファンジオは見事チャンピオンを獲得し、3連覇を達成。翌年は古巣マセラティに復帰し、4連覇を成し遂げた。
3.アラン・プロスト
フェラーリ在籍年:1990~1991年 フェラーリでの成績:ドライバーズタイトル0回、優勝5回 1989年にマクラーレンで3度目のタイトルを獲得したプロストだが、チームメイトのアイルトン・セナとの確執は修復不可能なレベルに達していた。そんなプロストは翌1990年シーズン、カーナンバー1を手土産にフェラーリに移籍し、セナと激しいタイトル争いを演じたが、結果はセナに軍配。“セナプロ対決”は2年続けて日本GPでの接触という形で決着した。1991年は一転して未勝利に終わり、チームとの関係も悪化。シーズン終了を待たずに離脱した。プロストはその後1年の休養を挟み、1993年にウイリアムズで4度目のタイトルを獲得して引退した。