笑いを取ったスピーチの手応えも 天皇陛下が取材に応じ雅子さまとのイギリス訪問を振り返られる 感謝と喜び語った10分間【全文】
連日晴れ続きのお天気
――とてもお天気が続いていまして、陛下がお天気と夏を連れてきてくれたんじゃないかといろんなところで耳にしたのですが、お天気についてはいかがですか? どこかで雨に降られると思っていたのですけれども、また、留学中にもやはりイギリスの天気は非常に変わりやすいというふうな印象をもっていましたので、どこかでは雨にもあうかなと思っていましたが、今回毎日良い天気に恵まれて、本当にこれもありがたいと思っていますし、それからまた、特に陽が差している関係もあるのか、いろいろ花とか木とか、そういったものや、草原なども非常にきれいで、またひとつそういったことも思い出作りになったのではないかなというふうに思っています。
エリザベス女王の思い出
――先ほどはエリザベス女王とフィリップ殿下のお墓にお参りをなさったと思います。どんなお気持ちでお墓にいらっしゃいましたでしょうか? 本来であれば4年前にエリザベス女王陛下からのご招待でもって、イギリスに来る予定になっていましたけれども、新型コロナウイルス感染症の拡大の関係でもってその時は伺えないことになってしまったこと、これは本当に残念に思っております。 エリザベス女王陛下には、来日されたときにも、私はまだ小さかったですけれども、お会いしましたし、それ以降特に留学している間は、バッキンガム宮殿にお茶に呼んでいただいたり、それからスコットランドのバルモラル城にご招待いただいたり、あるいはガーデンパーティにご招待いただいたり、その都度本当にいつも良くしていただいたことを、これはエディンバラ公もそうでしたけれども、大変心から感謝しておりますし、今回はエリザベス女王陛下、それからエディンバラ公フィリップ殿下にいままでの色々お世話になったこと、本当に良くしていただいたことに対する心からのお礼の気持ちで、きょうは参拝をさせていただきました。
笑いを取られたスピーチ
――チャールズ国王の横でスピーチをした時に「ドクター・フー」のことで会場を沸かせていましたけれども、あの荘厳な雰囲気の中で、どういう気持ちで演説されていましたか? 皆さん笑っていただいたのは、嬉しかったですね。 ――陛下でも緊張されることがあるのかなと思ったのですが いや(笑)しかし何か今回も感じましたけれども、非常に温かい雰囲気の中で、晩餐会、バッキンガム宮殿もそうでしたし、ギルドホールもそうでしたし、温かい雰囲気の中で、スピーチをすることが出来て、本当に比較的リラックスしながらお話をすることができましたし、みなさんがこちらの方をよく聞いて下さっているということが分かって、これは話している私としても、大変嬉しく思いました。それからチャールズ国王陛下も心温まる大変素晴らしいスピーチをして頂いて、本当にこのことに対しても心から感謝しております。