トレードで西武入団した松原（左）と渡辺GM兼監督代行（撮影・金子真仁）

　巨人との交換トレードで西武に加わる松原聖弥外野手（29）が25日、ベルーナドームで入団会見を行った。背番号は35になる。 【写真】松原聖弥と芸人の兄のツーショット 　西武への移籍は前日24日に通達された。この日朝、所沢へ車を走らせる。 　「道なりとしては、その、もう2軍生活が長かったので、カーミニーク球場に行くような感じだったんですけど…。やっぱり近づくにつれて、実感といいますか、不安とワクワクと。今日のスケジュールとかも全然知らなかったので、野球の不安より、1日の流れの不安の方が…と考えながらの運転でした」 　会見場に入り、フラッシュを浴びながら「お願いします」とつぶやき、着席し、前を向いた。 　初めてのパ・リーグ。きっと初対戦の投手ばかり。背番号35のユニホームはまだできていないし、試合でのサインやチームの決めごとを学ぶのもこれからだ。「多分0からのスタートになると思うんで、まずレギュラーに近い存在になれるようにっていうのを最初の目標で頑張っていきたいです」と今の立ち位置をしっかりと口にした。 　西武は苦しい。特に打線が苦しい。「勝ち負けしか知らなくて。細かい部分っていうのは僕自身あんまり知らなかったので、逆に知らない分思い切って、イヤな雰囲気じゃないんですけど、そこを打ち破れるようにっていうふうに思ってます」と話す。突破口、刺激剤になれるか。 　巨人から新天地－。野手だと、最近ではロッテ石川慎吾外野手（31）の例もある。「移籍した先でジャイアンツにいた頃より活躍されてる先輩を見て、また気持ち新たに頑張れる環境にあるのかなっていうのはトレードの印象です」と前向きに口にする。 　会見が終わり、スーツを脱いで、隣のカーミニーク球場へ向かった。渡辺久信GM兼監督代行（58）からは「いつ呼ぶかは全然まだ決まっていないけど、その時のために準備はしてほしい」と期待をかけられた。【金子真仁】